HYROX Sled Pullのルール解説|重量・レーサーズボックス・反則

先に結論です。Sled Pullで押さえるべきルールは次の3つです。

  • ロープを持っている間はレーサーズボックス(作業スペース)内にとどまり、前後の線を踏まない
  • 座ったり膝をついたりして引くのは禁止(常に立位)
  • ソリ全体が12.5mラインを完全に越えてから反対側へ移動する

この記事では、HYROX公式ルールブック(Singles・シーズン26/27版、2026年7月時点)に基づいて、ステーション3のSled Pullのルールを整理します。

---

Sled Pullはどんな種目?

Sled Pullは、ロープをたぐって重量ソリを引き寄せる種目です。12.5mのレーンを4回、合計50mぶん引きます。HYROXではステーション3、Sled Pushの次に登場します。

  • 距離: 50m(12.5m × 4本)
  • ソリの重量(ソリ本体込み):
カテゴリ重量
Women(Open)78kg
Women Pro / Men(Open)103kg
Men Pro153kg

背中・腕・脚を連動させる全身種目で、握力の消耗が後のFarmers Carryにも響いてきます。

---

公式ルール(シーズン26/27)

1. レーンはジャッジが割り当てる。割り当てレーンの使用が必須
2. スタート前は、ソリと選手の両方がレーサーズボックス内に完全に入っていること
3. 引いている間、選手はレーン両端にあるレーサーズボックスの中にとどまる。ロープを持った状態でボックス前方・後方の実線を踏むのは不可
4. ソリは方向転換の前に12.5m地点の白線を完全に越えること
5. ソリを引き切ったら、レーンの反対側へ走って移動し、ソリを引き戻す
6. 常に立位で引く。座った姿勢・膝をついた姿勢でのプルは禁止
7. ロープは自分のレーン内に収める。レーン後方にはみ出すのは可だが、隣のレーンを妨害してはいけない
8. 4 × 12.5mを完了し、ソリ全体がラインを越えたらステーション完了

---

ペナルティ

違反内容ペナルティ
ルール違反(1回目)正式な警告
2回目15秒加算
3回目以降1回ごとに15秒加算(警告なし)
レーン数の不足DQ(Incomplete Station)

線を踏む違反は自覚しにくく、ジャッジ目線では最も取られやすい反則のひとつです。ボックスの中央寄りに立ち位置を取るだけでリスクを大きく減らせます。

チョークについて

チョークの使用が認められているのはSled PullとFarmers Carryの2種目のみです。ただし会場支給のチョークに限られ、持参チョークの使用やステーション外への持ち出しは2分ペナルティになります。

---

初出場者がやりがちなミス

  • 後傾して座り込む: 体重を使って引くうちに尻が落ちて「座り引き」と判定されるケース。膝を曲げても上体は立てておく
  • 線踏み: ロープをたぐるうちに前に出てしまい、前方の線を踏む。足元は常に意識
  • ロープの放置: たぐったロープが隣レーンに流れると妨害扱いに。自分の足元にまとめる

引く動作は普段のトレーニングで不足しがちです。ローププルやスレッド器具のあるジムはHYROX対応の施設検索で探せます。

---

FAQ

手を交互にたぐる・全身で後ろに歩く、どちらでもいい?

引き方自体の規定はありません。ただし立位を保つこと、ボックスから出ない・線を踏まないことが条件です。

グローブは使える?

使えます(グリップは不可)。使う場合はスタートからフィニッシュまで身につけている必要があります。

ソリが途中で止まったら?

止まっても違反ではありません。ソリ全体が12.5mラインを越えるまで引き切ればOKです。

---

まとめ

  • 50m(12.5m×4本)、重量は78/103/153kg
  • レーサーズボックス内・立位で引く。線踏みは反則
  • チョークは会場支給品をこの種目とFarmers Carryでのみ使用可

本記事はHYROX公式ルールブック(Singles・シーズン26/27)を基に作成しています。出場前は必ず公式の最新版を確認してください。

関連記事